経済的貧困と心理的貧困を解決して、
はじめて子どものためになる。
日頃よりNPO法人こどもの教育を支援する会の活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
NPO法人を立ち上げてから4年が経ちました。子どもの取り巻く環境はより厳しさ増しています。超少子高齢化社会に向け日本は着実に歩みを続け、財政健全化により子育て支援のための手当は削られつつあります。物価高により日々の家計が苦しい世帯も増えたこともあり、今まで教育にかけられていたお金を捻出することがより難しくなりました。
子どもの生活に目を向ければ、不登校児童生徒の数や、児童虐待の件数は年々増加しています。共働きの世帯や核家族世帯の増加、前述のように教育にお金をかけづらくなる社会的環境ー。子どもたちのために、社会が学習機会や居場所の提供をする必要性が上がっていることはもはや自明です。
「貧困の負のループを無くしたい。」
それが NPO 法人を作ろうとしたきっかけでした。 お金持ちの家庭に生まれた子は、恵まれた環境で学習でき、高学歴になりやすく、結果所得が高くなる傾向がある。 全員がそうだとはいいませんが、生まれた環境によって、勉強のしやすさが左右されるのはあまりにも不平等だ、 そういう思いが強くありました。
しかし、こういった経済的貧困だけでなく、心理的貧困も見逃してはなりません。
子どもの置かれる環境は様々です。目にみえるSOSばかりであればいいですが、大人にとっては恵まれていることやなんともないことでも、子どもたちにとっては一大事なこともあります。
経済的貧困と心理的貧困を双方解決して、ようやく子どもたちの置かれる環境は改善したと言えるのです。
当法人には様々なバックグラウンドを持ったスタッフが多くいます。
当法人だからこそ、子どもたちのこうした事情としっかりと向き合うことができるのです。
多くの子どもたちのSOSに気がつくために、子どもたちがサービスを利用するための入り口は狭めることなく活動を行なっていく所存です。
誰でも当法人を利用して構いません。我々は必ず子どもたちに寄り添い、活動いたします。これからも少しでも子どもたちの力になるために、ボランティアも含め全員で活動に邁進いたします。引き続きのご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
2024年4月1日
特定非営利活動法人こどもの教育を支援する会
代表理事 石橋 尚眞
1997年生まれ。
慶應義塾大学経済学部卒業。
在学中2年半に渡り、国会議員学生秘書を勤める。
その中で民間による支援の必要性を痛感し、大学3年の時にNPO法人を設立。
現在は民間企業で働くかたわら、引き続き代表理事を務めている。